医局辞める

医局を辞める際には想定外の軋轢を生む恐れがあります。

医局を辞める際のゴタゴタは避けたいものです

医師が医局を辞める際には、往々にして色々な軋轢を生んでしまうものです。
ですから、医局を辞める際には極力円満に退局するよう心掛けて頂きたいのです。なぜ、そのようなことを申し上げるかと言えば、先生も重々御承知の通り、医師の世界というものは非常に狭いものだからです。

このように、医局を辞める際には、医師の世界の狭さを痛感させられる想定外の出来事がいくつも起こります。こういったアクシデントに見舞われても動揺されないよう、心の準備をしておいて下さい。

転職の方法を誤ると、敵を作り、後ろ指を指されることになりかねません。医局を辞めてスムーズな転職をご希望でしたら、指弾されることなく村八分にされることもなく円満に退局することが望ましいのです。

それでは、医局を円満に辞めるためにすべきこととはどのようなことなのか。

一番は、「決して喧嘩をしないこと」です。
これに尽きると断言してしまっても良いくらいです。教授に御挨拶に行かれる際には、間違っても不満を表明することのないようにして頂きたいのです。教授に喧嘩を売ってしまっては、後々医局の執拗な妨害を受ける火種を自ら撒くことになってしまいます。多勢に無勢、後々悪く言われるのは辞めていく先生なんです。

二番目は、「医局を辞める理由は個人的理由で」です。
他人が口を挟みにくい、極めてプライベートな理由を大義名分にされるのが良いでしょう。
非常に個人的な理由ほど良いでしょう。
例えば、
「お子様の学校通学を考えて、転居せざるを得ない。」
「両親の介護をするため、地元に引っ越さざるを得ない。」
など、非難されにくい個人的な理由を退局理由にされるのが良いでしょう。

三番目は、「一度辞めると言ったら撤回しないこと。」です。
辞めたいといったら、はいどうぞ、なんてことはまずありません。医局は医師が減れば困るのです。そうならないように、退局をなんとか食い止めようと色々な作戦を行います。教授が恫喝してくる場合もありますし、医局長が懇願してくる場合もあります。また数カ月、半年、1年と退職を引きのばそうとすることもあります。医局はこのような経験が豊富なので、実に様々な方法をとって攻めてきます。大抵の先生は初めて医局を辞める「初心者」でしょう。ですから大人と子どもくらいの力量の差があるのです。ですから強固な意思が必要です。一度退局を口にしたからには、不退転の覚悟で転職活動を行う事が大切なのです。

恫喝された先生の中には、転職を諦めてその場へ踏みとどまろうとしてしまう方もおられます。そうして退局を諦めてしまった場合は、暗い未来が待っていることを知っておいて下さい。残った職場での信用は失われ、冷遇されることは必至です。結局は居られなくなってしまいます。何が何でも大学病院の医局をスムーズに辞めることが大切なのです。

このように、医局を辞めるということは、大きな困難を伴うこともあるのです。しかし、それでも医局を辞める決意をされた場合は、個人的理由で断固たる決意で頑張って下さい。

四番目になりますが、医局をお辞めになる場合は、周囲の状況を良く見て辞意を伝えることが重要になってきます。辞意表明のタイムリミットですが最低でも3ヵ月前には話す必要があるとお考え下さい。大切なのは他の医師の状況です。先生御自身以外
に同時期に医局を辞めようとする先生がいるかどうか十分調査をしてから話を切り出すことが肝要です。同時に何人も辞めようとすれば、医局側は恐慌状態にな
り、頑なに拒むでしょう。これでは医局を辞める難易度が高くなりますし、なんとか辞められたとしてもその後恨まれるリスクが高まります。無理はせず、1年
延期するくらいの余裕が必要です。辞めるまでに1年以上かかった医師も大勢いらっしゃいます。医局と喧嘩をしないために、ある程度譲歩されるためです。とにかく穏便に、円満にが最優先事項です。ですから辞意を表明する場合もタイミングを見計らって伝えて下さい。

医局を辞めるかどうか、転職するかどうか、お悩みの先生は弊社にお気軽にご相談下さい。

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