医局を辞める方法。医師が医局を円満に辞める方法について。

医局を辞める。

医局辞める

医局辞める

医局から自由になりたい先生は少なくないと思います。
でも、お辞めになる前に一度立ち止まってお考えください。医局を辞めた後のライフプランを明確にしておいたほうがより良い選択ができます。

医局を辞めて何をしたいのか、それをハッキリさせておいたほうが良いでしょう。まず、ご自分の理想とするキャリアプランを描いて頂きたいのです。

難しいことのように思われるかも知れませんが、ご自分のイメージをを明確にするためには、ご自分のお考えを文章化されてみることが有効です。

①どうして医局を辞めたいと思うのか。
②今後、どういったキャリアを積んでいきたいのか。

この2点を明確にすることで、自身の求めるキャリアパスがどういったものか、ハッキリします。
次の一歩を踏み出すために、有効なステップなのです。是非、お考えを文章化されてみてください。

それが明確になったら、求めるキャリアパスに向かって前に進むだけです。
医局に所属されている先生なら、医局を辞めることの難しさはご理解いただけると思います。教授室に乗り込んでいって辞表を叩きつけてやれば、辞められないことはないでしょう。しかし、辞めるからにはスマートに辞めたいものです。不満を言って辞めた場合、後々まで陰湿ないじめに遭うことも少なくありません。 どんなに腹が立っても、大人の対応を貫きましょう。喧嘩別れしないことが最優先です。医局を辞めるなら円満に辞めなければならないのです。

周囲の先生にもいらっしゃいませんか?
医局からパージされてお困りの先生が。医師の世界は狭いので、辞めた後でも医局の人間と顔を合わせる機会は少なくありません。退局後もその医局の 支配するエリアで医師を続けられるならば不可避といえます。開業される場合などはもっと大変で、患者を紹介してくれないだけではなく奪われるなど、露骨に干されます。そんなことになってしまったら元も子もありませんよね。

「どうすれば教授のご機嫌を損じずに済むだろうか。」
これを第一義に置いて活動されてください。

しかしながら、関係悪化を懸念するあまり第一歩を踏み出せないでいる先生も多いのが実情です。円満に医局をやめる方法について、お忙しい先生のためにポイントを以下にまとめたいと思います。

医局を辞める前にまず、よく考えよう

具体的にアクションを起こす前によく考えていただきたいのです。
「何を求めて医局を辞めるのか」 ということを突き詰めて考え抜いていただきたいのです。医局を辞める最大の利点は、選択肢が増えることになります。これを読まれている先生には是非、医局内では得難い勤務先を得てハッピーになっていただきたいのです。何がハッピーなのかは十人十色です。先生が重視されるものは何か?給与なのか、勤務地なのか、職場の雰囲気なのか、はたまた体の負担の少なさなのか・・・それを突き詰めて考えること。最低3項目、できれば5項目は紙に書き出してみましょう。書き出したら優先順位を予め設定し、それに従って行動することが重要です。医局の雰囲気が嫌で職場の雰囲気を最優先としていた先生が給与の高さに幻惑されて転職したら大失敗だったというのはよく聞く話です。重視される項目として多いのは給与、家からの距離、体の負担の少なさの3項目です。条件だけ見ていると高給与の求人に流されそうにもなりますが、健康も大事、良くお考え下さい。

医局をお辞めに前に、ご家族の了解を得る

意外に軽視されがちなことですが、医局を辞める・転職活動をするにあたってご家族の了解を得ることは非常に重要です。医局を辞めようと考えている医師の中心層は30代前半から40代後半くらいまでの世代です。子育て世代に当たり、ご自分の身の振り方が奥様やお子様のライフスタイルに多大な影響を及ぼすことが必至だからです。

まずはご家族(奥様)とよくご相談されて今後のキャリアの方向性をご一緒に考えていただきたいのです。家庭内平和があれ

ばこそ、背後を固めて医局と対峙できるのです。これはよくあることですが、旦那さん(=医師)と奥様(=専業主婦)では全く価値観が違うことがあり、転職先を決める上で 2 人の間での優先順位の摺り合わせがうまくいかなくなってしまいます。例えば、ご主人の優先事項は当直の無いゆったりした生活であったとしても、奥様は家計最優先で年収にこだわり、
「アンタ、男なら当直くらいしなさいよ!」
などと主張され折り合わないような場合です。ご家族(奥様)との間でこの点について同意を得ることが活動を進める大前提です。ご面倒でもここをしっかり詰めておかないと後々夫婦の危機の元になることもあります。

転職先を探す前に

医局を辞めて転職先を探す際の問題点は、医局外の病院の内情を知るのが意外に難しいことです。医局の関連病院ならば、誰かに聞けば内情は労せずして分かるはずですが、転職が内定した医局外病院の内部事情は実際入職 してみなければ分かりません。入職後に耐えられないようなギャップを回避するために面談や条件交渉などは事前にしておくわけですが、半年後や1年後、周りの先生方が大量に退職するような事態が起こらないとも限りません。また、これは医局に属し教授の厳しい指導のもと低賃金で勤務されている先生に多いことですが、医局に比べ条件も扱い良いと過度に期待して民間病院に入職したはいいが、実際はかなり経営にうるさく、高い売上を要求されてウンザリするというような事例は少なくありません。
転職というのは結婚と同じだとよく言われます。つまり、相手に過度な期待を抱いてはならないのです。赤の他人同士が結婚して、お互いの価値観が生活して初めて分かるというケースは枚挙に暇がありません。ユダヤの諺に曰く、
「結婚前には両目を大きく開いて見よ。結婚してからは片目を閉じよ。」
とあります。

これは医師の転職活動にもそのまま当てはまります。転職するからには納得の条件のものを見つけねばならないし、無闇に転職を繰り返すというのは、医師のキャリアにとって好ましくないことです。特に1年単位で転職するといった短期での転職は求人側から“人間関係を作れない医師”というレッテルを貼られかねないため、転職した医療機関では最低3年くらいは勤務する覚悟が必要です。

次の勤務先が決まったら

次の勤務先が決まったら、退局意思を伝えましょう。良い転職の第一歩は「円満な退職(退局)にある。医師の世界は非常に狭いものです。シコリを残して退局すると、医局が恨みを持ってネチネチと執拗な攻撃を仕掛けてきかねないのです。脱局者の悪評の流布は珍しいことではありません。根も葉も無い噂であっても、悪意を伴う尾ひれがついて転職先に回ってきて先生を執拗に苦しめるかも知れないのです。概して脱局に艱難辛苦が伴うのは必定ですが、最後は笑顔で退局したいものです。

退職理由は「個人的な理由」が無難です。ポジティブな理由があれば尚可。医局や職場への不満は厳禁。退職理由については個人的な理由(開業医を目指す、レベルアップを図る)が退職をする時の鉄則である。前向きな理由であるほうが受け入れられやすいからです。

医局や職場が理不尽で劣悪な環境であったとしても、不平不満を述べられた側は気分を悪くします。医師の世界は狭いものです。将来どこで報復されるかわかりません。辞めるのは、組織や人への不満からではなく、あくまで個人的な理由であることを首尾一貫して主張しましょう。

「適切な医局を辞める理由」を考えておくことが肝要です。

事実はさておき、教授のメンツが保たれればそれで良いのです。
自分がああしたい、こうしたいというのも悪くはありません。それが前向きなものであれば。しかし、世の教授は自分の子分は自分の権力の支配下に置いておきたいと願っている人が少なくありません。よほどうまくやらないと、

「こいつ、俺の思い通りにはならないというんだな!」
と思わせてしまう恐れがあります。 演技に自信がない先生には少し荷が重いでしょう。

先生の意向とは無関係な、どうしようもない事情があるというストーリーが望ましいです。そう考えると、
「親が病気で、介護が必要になった」
「家内が体調不良で、子供の面倒をみなければならない」
といったような、教授の憐憫を買いつつ、「それがどうした!」と言ってしまったら信義に悖るだろうという理由を投げかけるのが無難と言えます。

具体的な行き先は決めておく。契約も交わしておくことです。

医局を辞めた後どうするのか。これは必ず聞かれます。
「ええっと・・・」
となってしまうようでは心の中を見透かされて、強気で引き留められます。スラスラと言えるように準備しておいて下さい。もちろん、嘘を言ってはいけません。口からでまかせを言うのではなく、本当に行き先を決めてから退局を申し出て下さい。

「未定」のまま走りだしてはなりません。未定といえば、医局側は必死で慰留攻勢をかけてきます。 「実は次の勤務先は決めています」、「契約まで済ましています」と言われれば医局側もよほどのことがなければ手出しできません。ですから、まずは転職先を 確保することが最優先です。1年くらいは時間をかけてじっくり選びたいですが、時間の無い先生は弊社をご利用になり、短期で決着を図ることをお勧めします。

退局を切り出すタイミング

いかに退局を切り出すかですが、人事が決まってから切り出すのは最悪です。
スムーズに事を進めるためには、転職の意思を打ち明けるタイミングが重要です。医局の人事異動で組織体制や要員配置が全て決まった後になって「辞める」などと言い出せば、ブーイングは必至です。ギリギリの人員でやっている場合、1 人抜けるだけで全体を一から組み直さざるを得なくなるからです。実際、言い出した時期が悪かったために、教授から強く反対され、既に転職先が内定しているにもかかわらず、取りやめてしまったという話はよく聞きます。 民法上の規定では退職の2週間前までに意思表示をすれば良いことになっていますが、一般的な社会常識で言えば、少なくとも3カ月以上前、できれば半年前には言うべきです。

医局内の情報収集と根回しもしつこいくらいやる

円満に転職するためには、医局の状況を十分に把握して、退局医師を表明するタイミングを探ることも必要です。他に退局予定の人がいた場合、先に退局を表明されてしまえば医局で大騒ぎとなり、自分の退局表明などとてもできないという事態になりかねません。年度末の3月に医局を辞めようという場合は、遅くとも 1月中旬には新体制が決定します。よって、新体制の決定前の年末年始頃までには退局を表明しておくべきです。12月中旬時点で他に退局を表明している医師がいるかどうかを確認する必要があるのをお忘れなく。

医師の退局をスムーズに進めるには、その意向を伝えるタイミングが重要になります。
常 識ある社会人として次年度の人事なども考慮し、少なくとも3カ月前に退職の意向を伝えるべきです。それから、所属されている医局の状況を十分に把握して、 退局意思を表明するタイミングを探ることも必要です。 例えば、4月に大きな人事異動があるとしたら、遅くとも1月中旬には新体制が決定していることがほとんどです。このタイミングで「近々辞めさせてほしい」 などと言えば、後ろ指を指されることは必定です。医局人事が正式に決まる前には切り出しましょう。

慰留を弱めるテクニックとしては金曜日使うことも効果的です。3月末退職なら、年末年始に退局を切り出すことで医局の対応を弱めることができます。12月23日は天皇誕生日です。土日と連なって連休となることも少なくありません。その連休前に退職の意向を伝えます。そうこうするうちに年末年始に入ります。医局が動けない状 態のまま半月が経過し、新年のご挨拶をする頃には教授、医局長の戦意も弱まっているはずです。

引き止めには乗らない

一度表明した辞意を撤回してはなりません。辞意を表明すると、
「何とか後 1 年だけ残ってくれ」
「留学させてやろう」
「もっといい関連病院に行かせてやろう」
など、あの手この手で慰留してきます。私がお手伝いさせていただいた先生のにも、「慰留されたので 1 年残ったが結局何も改善がなされず絶望してやめた」先生がいらっしゃいました。その他の申し出も、基本的にその場しのぎで言ってくるだけで、辞意をとりあえず引っ込めてくれれば良いとしか思っていません。安易に引き受ければ泥沼が待ち受けています。いずれにしろ、簡単に辞意が揺らいでしまうようでは相手に舐められるのです。退局を決めた以上は前に進むしか無いのです。どんなにひどいことを言われようと、ひたすら低姿勢に徹しつつも辞意を撤回しないことです。

医局は組織防衛のために本能的に慰留してくるものであり、しかもそれに関しては百戦錬磨の相手なのです。

退局の申し出は先生にとっては初めての経験のはずです。だからこそ悩むわけです。
しかし、教授・医局長は慣れたものです。彼我の経験の差を埋めるのは難しいです。自分は劣勢なのだと認識して下さい。だから周到な準備が必要なのです。医局側があの手この手で慰留してくるのは間違いありません。しかし、慰留作戦に乗れば相手の土俵で戦うことになります。主導権を渡さないために、決して慰留 に乗ってはいけません。不退転の覚悟で臨んで下さい。喧嘩はしないが、何を言われても決して振り向かない。静かに、しかし強固に。そういう気概が求められるのです。上でも言及しましたが、動じないためには戻れないという確かな理由が必要です。

退職が決まったら

先生が退職することが決まれば、残る医師に業務を引き継いだり後任を招聘したりする必要が生じます。残る先生方にはどうしても負担が生じてしまうものです。したがって、退職前にはとにかく低姿勢で、感謝の気持ちを持って他の人間に接するように心掛けましょう。決してシコリを残してはならないのです。先生を暖かく送り出していただけるような状態に持っていきたいものです。

いかがでしたでしょうか。
上記にお示ししたように、すんなり医局を辞められるケースばかりではないのが実情です。しかし、私のアドバイスを参考にしていただければ必ずや円満に医局をお辞めになることができると思います。医局を辞めようとお考えの先生に少しでもご参考になりましたら望外の喜ぶでございます。

医局を辞めたいけれどもなかなか難しい、躊躇している先生は遠慮なく弊社にお問い合わせください。全力でサポートさせていただきます。転職についてのご相談も承っております。下記フォームからお気軽にお問い合わせください。