医局辞める

医局を辞める際に気を付けるべき要点

医局を辞める際に気を付けるべき要点

医局を辞めたいと思ってはいるものの、
教授は
「医局から学位までもらったからには、しっかりと医局のためにお礼奉公すべし」
というような場合は悩ましいですね。
法的には医局を辞めることは全く問題ないでしょう。しかし、この世界のしきたりで、学位を頂いたからにはしばらくお礼奉公すべきだという意見も根強くあります。また、それはどれくらいの期間が最低限なのでしょうか?医局によってそれぞれです。
何の恩義も無い教授であれば、教授の退官はいい機会です。医局を辞めるチャンスといえます。 いつ辞めようか、いつ辞めようかとズルズルと引きずってしまう場合には良い機会です。

教授からみて非常識かどうかより、ご自分が上の立場で「同じことをされたらどう思うか?」とお考えになって決断されるの良いと思います。

卒後10年未満の先生でしたら、残られるのも悪くないでしょう。医局により僻地に一人医長で飛ばされたが、それはそれで勉強になったという先生は大勢いらっしゃいます。

「医師が居なくて困っている過疎地」には現状医局からの派遣でもって保てている現状も見ると、「学位もとりたいし、医局に尽くす気もない」というのは良いとこどりの「ワガママ」な対応に思える、とおっしゃる先生もいらっしゃいます。

究極的には、「学位は要らないが自分一人の力(臨床力、人間関係)で生きる」のか「学位を取って医局(という人間関係を利用して)に尽くす」かの二者択一になるかと思います。

医局に所属するのが当然という風潮でしたが、最近はこうした慣行が少しずつ緩和されており、自由に就職先を選ぶ先生が増えています。

とはいえ、初めから医局に入局していないならまだしも、医局を辞めるなら円満に辞めたいものです。医局を円満に辞める方法を考えましょう。

また、まだ医局を辞めるかどうか迷っている先生は医局を円満に辞めるための5つの方法も参考にしてください。

医局を辞めるタイミング

一般的に医局を辞める時期として多いのは専門医取得が終わってからです。次の就職先を探す上でも、専門医取得の有無は待遇面で大きく差が出ます。まだ専門医を取得出来ていないのなら、もう少し退局時期は延期した方が良いでしょう。勿論、後期研修医はどこでも売り手市場ですから、再就職出来ないことはありません。しかし、短期間での転職を繰り返すことは先生のキャリアの価値をを毀損する懸念があります。一方、専門医取得後なら売り手市場のため、いつでも辞めて大丈夫です。

「医局を辞めたい」と思う理由

年収や待遇に不満がある
当直やオンコールなどの勤務状況が過酷
もっと症例数を集めたい
家庭やプライベートの事情で現在の勤務が続けられない
など、理由は色々だと思います。医局を辞めようと思ったタイミングで、新たな転職先を探していくべきです。

医局を辞めると伝えるタイミング

退局を伝える時期やタイミングは、先生の所属される医局の慣行を重視して決めます。慣例で退局・退職時の申し出はいつ頃までに行うべきかをご確認願います。

労働基準法では、退職の14日前までに伝えること、という記載がありますが、突然「2週間後に辞めます」と通告されては医局が困ります。患者の引き継ぎや、後任者の指名など、迷惑をかけるのは避けましょう。最低でも数ヶ月-半年程度前には伝えるべきです。この点も医局の慣行を調べてください。社会人としての常識の範囲内で早めに申し出を行う方が円満に事を進めることが出来ます。また、医局を辞めると伝えるタイミングは次の就職先が決まってからにしましょう。病院によっては就職時に前職場の責任者の推薦状やサインが必要な場合もあるのでそう言った場合は事前に報告が必要ですが、そうでない場合は次の職場が決まってから伝えるのが良いでしょう。

医局を辞めると伝える相手

医師(勤務医)の世界に限らず、サラリーマン社会において、退職する場合にはまず直属の上司に伝えて、そこから部長、社長へと伝えるというのがマナーです。直属の上司を飛ばしていきなり部長や社長に話を通してしまうのは、上司の監督不行き届きと思われてしまう場合もあるからです。医局の構造で言えば、直属の上司はいる場合・いない場合あると思いますが、例えば同じ科の中でもグループが分かれている場合(外科の中での消化器外科、肝胆膵外科、等)はまずは自分のグループのトップに話すのが始めです。そこから医局長、最後に教授へと伝えるのが順番になります。

医局を辞める理由

医局をお辞めになりたいと思った理由がそれぞれあることと思います。「キャリアアップしたい」等、前向きな理由であればそのまま正直に伝えるのも悪くないのですが、「それならこの症例のある病院に行きなさい」等代案を出されてしまう可能性もありますし、なかなかプラスには捉えてもらえない可能性が高いです。医局を辞める理由としては、多少建前であっても「辞めるしかない理由」を出すのが一番です。両親の介護をしなければならず、現在の勤務体制が維持出来ない、勤務地を変える必要がある、結婚・出産等です。上司もこうした理由が建前だろうと思っている場合もありますが、プライベートな事情については他人が口出しし難いものです。

医師の転職、アルバイトの御相談は弊社にお気軽にお問い合わせ下さい。誠心誠意、全力でサポートさせていただきます。

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