近年、我が国の景気低迷による労働環境の悪化に歯止めがかからない状態が続いています。
心を病んでしまう人が増える一方なのは仕方の無いことかもしれません。精神科病院や心療内科クリニックが激増中なのも無理の無いことでしょう。
需要が増大していることを受けてか、医師の側の精神科人気も高まっています。その結果、精神科・心療内科の求人はむしろ少ない状況が生じているのです。
また、これらの科は給料がそもそも低めです。ですから、安易にこれらの科に流れるのは考えものです。本気で精神科・心療内科を志したい先生以外は手出し無用と言えます。
精神科の道を志す決意をしたら、待遇改善のために取るべき道はただひとつ。精神保健指定医を取ることです。これがあるのと無いのでは天と地ほどの開きが生じます。給与も良くなりますし、転職の際にも有利です。
精神保健指定医を取るのは簡単ではありません。精神科の勤務を一定年数以上こなさねばなりません。精神保健指定医の資格が無い先生は、転職先の職場で取ることが可能かどうか確認して下さい。必要症例の経験を積める病院は少ないので、慎重に選ばねばならないのです。