医局辞める

医局を辞める前に家族の同意を得る

医局を辞める前に家族に相談する

来春の転職に向けて、医局を辞める決意を新たにされている先生は少なくないと思います。

誰しも円満に医局を辞めたいものですが、それを左右する大きな要因は教授や医局長の存在(外的要因)です。しかし、冷静に考えてみればもっと重要な要因があります。それは「内的要因」、つまり家族の同意が無ければ上手く行くものも上手くいかなくなってしまいます。

医師が退局を考え始めるのは、早ければ学位を取った直後の30歳半ば、その後徐々に増していき、一番多いのは40歳前後です。その後50歳まで漸減していき、50歳過ぎの転職を考える先生は非常に稀です。この年代になると開業の道を選ばれる先生の方が多いでしょう。

このように、医師の転職市場においてマスとなるのは40歳前後の年代なのですが、この時期は多くの先生にとってお子様の受験など、子育てが佳境を迎えている時期に重なります。自分の一存だけで家族のこれからを決めてしまうことは家族間に亀裂を作ることにもなりかねません。

お子様のこと、奥様との夫婦関係を考えますと、揉めるのは避けたいところです。まずは奥様とご一緒に先生ご自身のキャリア現状を分析してから、これからの方向性をともに考えるという流れで話し合い、ご自分の下された決断の理解を得ていきましょう。

医局を辞める過程では、教授や医局長の恫喝もあり精神的に辛いことも少なくないのですが、家族のサポートがあればじっくり腰を据えて戦うことが出来ます。

ご家庭のある先生だけでなく、独身の先生にも同じことが言えます。ご両親や親しいご友人などに相談し、医局を辞めることについてご自分のお考えを色々な角度から検証していただき、退局が本当にご自分の為になるのか客観的に分析することができます。自分の理解者がいるということは、退局の交渉をしていく上で心強い存在になります。 円満に医局を辞めるために準備しておかなければならないことは他にもありますが、家族の理解は必要不可欠であると言えます。

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