神経内科は診療所やリハビリ病院、大きな急性期病院までほとんどの医療機関で働ける診療科です。
変性疾患（パーキンソン病や脊髄小脳変性症など）はそれほど大変ではありませんが、変性疾患を扱う医療機関は多くありません。相当大きなところでないと難しく、自ずと薄給すぎるところしか残りません。
急性期病院のほうが給料は期待できます。脳梗塞の急性期、tPAを用いる症例などを診ることになるので、ハードではありますが、神経内科としてスキルを高めることが出来ます。ずっとできることではありませんが、若いうちに勉強と割りきってやるのは良いでしょう。
リハビリ病院にも神経内科の求人はあります。リハビリに特化した病院で患者のサポートは少々面白みに欠けるというご意見もありますが、急変することも少なく心安らかに勤務をすることが可能です。
このように、他科と比べても幅広い医療機関で活躍できるのがこの神経内科の特徴です。
平均1400万円程度と、決して高くはありません。経験年数や専門医数、医療機関によって前後しますが、余程の僻地でもない限り高給が望める可能性は低い。よほど好きでないとできないのです。
神経内科求人は増えています。神経内科はどの医療機関でも人材不足と言えるので、求人の募集は絶えません。しかし求人が沢山公開されているからといって安心すべきではありません。
すぐに良い求人ほど早くなくなってしまうのが医師求人の特徴です。勤務地や給料の面で、自分にとって条件の良い神経内科で働きたいなら早めの行動を心がけるべきでしょう。
神経内科募集の勤務地としては東京を中心とした関東に多く、北海道や九州地方にも満遍なく求人の募集があります。東北や近畿地方では、愛知大阪で求人を多く募集しています。地方よりはやはり関東の求人のほうが多い傾向があります。
神経内科で働きたいとお考えの先生は、治療に専念して働くか、リハビリを主とし働くかを明確にすべきだ。求人をチェックする際には常勤医師の年齢の年齢をお調べになると良いでしょう。医師の年齢によっては自分が教える側、教えてもらう側になるか変わってきます。後輩の医師から指導されるのが不安な先生は要チェックです。
また受け持ち患者の内容についても詳しく確認しておくことが望ましいでしょう。老人がほとんどを占めていると記されていればリハビリ専門として働く可能性が高いでしょう。治療を専門として働きたい場合であればせっかく転職したのに自分条件に合った医療に携われないことになってしまいます。専門外来の有無があるかも確認しておけば、外来があれば様々な患者の病状の治療に当たることが出来るます。スキルの向上・神経内科の専門性を高めることが可能になるのです。