⏱️ 30秒でわかる要点
- 棚卸しは、転職先を決める作業ではなく、判断の材料を手元にそろえる作業
- してきたこと・できること・譲れない条件の3つに分けて書き出すと進みやすい
- 整理した内容は、応募書類の作成や面接の準備、勤務条件の相談にそのまま使える
→ 棚卸しの手順、経験を洗い出す4軸、選択肢の絞り込み方を整理
キャリアの棚卸しと聞くと、大がかりな作業を想像しがちですが、目的は「今の自分が判断に使える材料を持っている状態」をつくることです。転職するかどうかを決める必要はありません。
このページでは、棚卸しの3つの列、経験を洗い出す4つの軸、譲れない条件の整理、選択肢の絞り込み方を順に整理します。
棚卸しの目的と3つの列
まず、ノートや表計算ソフトに3つの列をつくります。書き出す量よりも、後から見返して使える粒度に整えることが大切です。
- してきたこと:職歴と、担当した業務の内容
- できること:手技、判断、役割として引き受けられること
- 譲れない条件:勤務地、働き方、時間、家族に関わる前提
最初から完成させようとすると手が止まりやすいため、思いつくままに書き出し、後から整理する順序で進めます。
経験を洗い出す4つの軸
経験は、次の4つの軸に分けると抜け漏れが減ります。職歴を年表でなぞりながら書き出すのが進めやすい方法です。
- 診療科・領域:担当した診療科、外来・病棟・手術・検査の別
- 手技・処置:実施経験のある手技と、その範囲(自立して対応できるか、指導のもとで対応したか)
- 役割:後輩指導、委員会、マニュアル整備、地域連携、管理業務
- 働き方:常勤・非常勤の別、当直の有無、勤務時間帯、複数施設の兼務
研修医時代のローテーションも、経験として整理しておくと有用です。短い期間の勤務や、学会発表、原稿執筆なども、役割の欄に書き出しておきます。
譲れない条件の整理
条件は、優先順位をつけずに並べると判断が難しくなります。次の手順で絞り込みます。
- 条件を「絶対に必要」「できれば欲しい」「なくてもよい」の3段階に分ける
- 家族の状況や生活の予定(通学、介護、転居など)と重ね合わせる
- 収入と時間のどちらを優先するかを、時期ごとに決める
- 数年後に見直す前提で書いておく
条件は時間とともに変わります。現時点の整理として書いておき、定期的に見返す前提にしておくと、判断が固定されにくくなります。
選択肢の絞り込みと次の一歩
整理した内容をもとに、選択肢を並べます。このとき、一つに絞らず複数の候補を残しておく方法が現実的です。
- 現状の継続、勤務形態の変更、転職、学び直しなどの候補を並べる
- それぞれの候補について、必要な準備と期間を書き出す
- 情報が足りない部分は、確認事項として切り出す
- 次の一歩を1つだけ決める(問い合わせ、見学、資格の確認など)
棚卸しの結果は、職務経歴書の記載や面接での説明に直接使えます。まずは整理を終えることを目標にすると、気持ちの負担を減らせます。
よくある質問
棚卸しにはどのくらい時間がかかりますか?
一度に仕上げる必要はありません。1時間程度で下書きを作り、数日かけて追記する進め方で十分です。判断に使える状態になっていることが目的です。
職歴が短い場合でも棚卸しはできますか?
職歴の長さにかかわらず行えます。研修中のローテーション、短時間の勤務、学会発表なども経験として整理できます。
家族と一緒に進めたほうがよいですか?
譲れない条件の整理は、家族と共有しておくと後の調整が進みやすくなります。まず自分の整理を終えてから共有する方法でも問題ありません。
整理した内容はどこで使いますか?
応募書類の作成、面接での説明、勤務条件の相談、転職の時期の判断などに使えます。同じ内容を複数の場面で使い回せる点が棚卸しの利点です。
棚卸しの結果、転職しないという結論でもよいですか?
結論は自由です。現在の勤務を続ける、勤務形態だけを変えるという判断も選択肢の一つです。今すぐ決めなくてよいという前提で進めることを大切にしています。
関連ページ
まずはお気軽にご相談ください
「今すぐ決めなくていい」をモットーに、状況整理から一緒に行います。お電話またはフォームよりお気軽にどうぞ。相談は無料です。
※ 相談は無料です。今すぐ決める必要はありません。

