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理化学研究所が神戸に産学連携研究拠点 予算は38億円

理化学研究所が神戸に産学連携研究拠点 予算は38億円

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神戸市の医療産業特区が盛り上がっています。iPS細胞を利用した世界初の臨床研究がなされたのが神戸市の理化学研究所発生・再生科学総合研究センター。STAP細胞の快挙もあり、理化学研究所の神戸での活躍が目立ちます。

こういった追い風を受け、理化学研究所は初の産学連携の研究拠点を神戸に新設する計画です。理研の研究者が製薬会社や大学などの研究者とともに共同研究。新薬開発、再生医療の実用化などを目指します。予算は約38億円が投じられる予定です。

日本で一番熱い医学研究特区になりそうですね。

神戸市の医療産業都市構想に弾み 理研が産学連携研究拠点
日本経済新聞 2014/2/26

 理化学研究所が神戸市の人工島、ポートアイランドに産学連携の研究拠点「融合連携イノベーション推進棟」を設けることで、同市の医療産業都市構想に弾みが付きそうだ。同市には既に260を超える医療関連の企業や団体が進出しており、理研との関係強化で新製品開発を加速させる。市は研究に必要な器具・設備の製造など地元中小企業への波及も狙う。
 神戸市は理研に対し約4800平方メートルの敷地を無償貸与するなど、連携拠点の誘致に取り組んだ。拠点をテコに医療産業都市への企業立地を促す。神戸を起点に新薬開発や再生医療の実用化などを目指す。
 理研では視力回復のためiPS細胞を使い目の網膜を再生させることや、がんや認知症の治療薬開発などで民間との共同研究を想定している。連携先は神戸に既に立地している企業のほか、神戸以外から新たに進出する企業も見込む。連携を目指し進出企業がさらに増える可能性がある。
 市は同時に「優れた医療機器の開発技術などを持つ地元の中小企業も有効活用してもらう」(医療産業都市推進本部)ことも狙う。直接、理研との共同研究はできなくとも、関連機材の製造など、地元企業に医療関連産業への参入機会を広げる。成長産業である医療分野を伸ばすことで、地域経済の活性化にもつなげていく。
 神戸に産学連携拠点を新設し、2015年4月にも共同研究を始めることは理研にも大きな利点がある。斎藤茂和神戸事業所長は「理研の研究者は基礎研究に終始し、新薬開発や再生医療の実用化など成果を消費者に届けるための支援を怠り、最後は企業に一任する傾向が強い」との反省を口にする。
 神戸には現在、スーパーコンピューター「京」の施設など理研の拠点が複数あり、企業との共同事業などに取り組んできた実績がある。このため、理研、企業ともに相手の研究・事業内容などを理解し、意思疎通しやすい。神戸への連携拠点立地で理研の最新の研究成果を企業が生かし、新薬など最終製品を開発することを目指す。
 広さ50平方メートルの研究室を54室設ける連携拠点には当面、理研と企業などが合同チームの形で入居する。理研の研究成果を生かしてもらうためだが、将来は企業同士で手を組んだ研究チームの入居も認める方針だ。
 企業同士が協力することで、それぞれが持つ最新の知見を研究開発の初期段階から共有できるようになり、実用化までの期間を短縮できる効果が期待される。一部の研究室は部屋の仕切りをなくして最大250平方メートルまで広げることができるようにする。関連する複数の研究チームが1つの部屋で連携して開発に取り組むことで、製品開発の時間短縮やコスト削減につなげることも目指す。

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