医局は円満かつ穏便に辞めるに限ります。
穏便に医局を辞める |
先生、医局にご所属されていて、お辞めになりたいとお感じになったことはございませんか?
多くの先生にお話を伺っていると、このような悩みを日常的に抱えておられる先生の多さを実感させられる毎日でございます。
医師が医局を辞めて転職をされる
ことは医師の人生に於いて大きなイベントである点は時代が移り変わっても、季節がいくら流れても、なかなか変わりません。大学病院の医局をスムーズに辞めることが大切なのです。
さて、医師が転職されるために「医局を辞めたい」と表明される場合、医局と揉めずに円満に辞めたいものです。特に、その後も同じエリアで仕事をしていくならば、辞めた後に火種を残してしまうのは避けねばなりません。大学病院の医局をトラブルなく辞めることが大切なのです。
同じ辞めるにしても、問題が大きくならないタイミングで辞めること、つまりタイミングを図ることが重要になってくるのです。各医局によって事情は千差万別ですが、4月または10月に人事異動があるケースが多いです。水面下で人事が決まった後、ギリギリになってから辞意を表明するというのはよくありません。せっかく人事を決めたのに、それをまた組み直さないといけなくなるからです。ギリギリに言うのは最悪のタイミングで、将来に禍根を残すことになりかねません。できるかぎり避けてください。人事が固まる前の段階、できれば半年前まで、遅くとも3ヶ月前までにはお伝えしておいてください。年度替わりにお辞めになるなら年末年始まで、10月にお辞めになるなら6月までは予めお辞めになることをお伝えしておいてください。すでに人事が固まっており、今回の人事ではスムーズに辞められそうにない場合は、次の人事異動の際に辞めるといったようにタイミングを見計らうことが重要でしょう。
人事異動の時期を見計らうことも大切ですが、医局内の他の先生の動向を注視して動くことも重要です。同じタイミングで辞める先生がいらっしゃると、恐慌的な退局の連鎖を恐れて医局は防衛体制を強化してしまいます。つまり、先生がお辞めになりにくくなります。先手を打って先に表明されてしまうか、或いは半年以上延期されるか、それくらい余裕を持ったプランニングが求められるのです。
教授にダイレクトに言いに行ったほうが良い、まずは職場の上司に言ったほうが良い、様々な議論がございますが、ゴールデンスタンダードというものはありません。教授のご性格、上司の先生のご性格をお読みになった上で臨機応変に変えていく必要がございます。一番神経を使うのはここでしょうか。上司の先生が気難しい方で、何でも自分を通さないと納得いただけない先生の場合、まず上司の先生にお伝えし、教授に伝達していただいたほうが良いでしょう。逆に、上司の先生がそこまでのこだわりをお持ちでなく、
「教授に俺が話すの?」
といった対応が予想される方の場合、上司の先生のご負担を軽減する意味でも教授にダイレクトにお伝えしてしまった方が良いこともあります。
辞めることが決まったら、退職までの間は現場の先生に低姿勢、誠実に接してください。
残された先生は何らかの負担増を強いられることが多いものです。
「お前だけ抜けやがって・・・」
と内心面白くない先生が多いものです。イジメに遭わないためにも、感謝の気持ちで残りの期間をお過ごしください。
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