宮崎県の日向市立東郷病院の医師退職問題
宮崎県の日向市立東郷病院(崎浜正人院長,30床,診療科数4)で医師の退職問題が起きています。常勤医が相次ぎ退職され、後任の目処が立っていないことから深刻な問題として捉えられているのです。もともと常勤医3人体制の病院でしたが、外科医が3月に退職されました。その後内科医も7月末に退職する予定となりました。退職される内科医は50代の男性医師で、2011年1月に着任されました。7月24日まで診療に当たられる予定です。いずれも後任のメドが立っていません。現在、院長を含む常勤医2人と宮崎大医学部からの非常勤医の計3人で対応しています。当直は民間のアルバイト医師に依頼してしカバーしている状態です。
退職理由はいずれも個人的理由だといいます。常勤医3人のうち2人が欠員となってしまえば、業務に大きな支障をきたす恐れがあります。日向市は内科を休診させる可能性や入院患者の受け入れを停止すること、救急病院指定返上を視野に入れて、県地域医療支援機構(宮崎市)などを通して医師確保に努力を続けています。
日向市立東郷病院は、「日向市立東郷病院改革プラン」を策定しています。
というのも、総務省が平成19年12月24日付け自治財政局長通知において「公立病院改革ガイドライン」を提示したことが契機となっています。
平成20年度内に「公立病院改革プラン」を策定し、抜本的な改革を実施するよう全国の公立病院に対し求めたものです。
「日向市立東郷病院改革プラン」は、それまでの合併調整方針に基づいた経営改善計画や検討事項そして基本方針を基としたものを「公立病院改革ガイドライン」に沿って取りまとめ、公立病院として持続可能な経営を目指し、地域において必要な医療サービスを安定的かつ継続的に提供していくことを目的として平成21年3月に策定したものです。
現在の改革プランは、当初策定した改革プランに掲げていた経営効率化に係る計画期間(平成21~23年度)の終了時に、取組みの進捗状況や経営の現状を踏まえて、平成24年度以降5年間の基本方針や経営計画等を再検討し、平成24年3月に策定したものです。
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