医師紹介契約を締結する
求人元(医療機関・企業)が医師紹介会社と取引を行う際、必ず必要になるものが医師紹介時の約束をまとめた契約書です。呼び名は各医師紹介会社で異なりますが、一般的に「基本契約書」と言えば、採用担当に伝わります。
基本契約書のポイントについてご説明します。基本契約書は面接実施前までに締結する事が多いです。契約書に関する意識が非常に高い会社であれば、求人授受の際に締結を求めてくる場合もありえます。
医師紹介会社と契約書を締結するのは面倒くさいと思われがちです。重要な書類であるからこそ、手は抜けません。医師紹介会社が最も注意を払う書類でもあります。なぜかといえば、これなしでは仕事を前進させることが不可能だからです。基本契約書を締結せず、面接を実施した(当事者同士を接触させた)場合、中抜き(※)される危険性が高まるからです。もちろん、コンサルタント側はそんな求人元はほぼいないと分かっていますが、可能性がゼロでは無いので全件で同じ対応をせざるを得ません。
(※)手数料を払わずに済むよう、紹介医師と医療機関が結託して紹介会社を通さず雇用契約を結ぶこと。
そんな事情もあり、遅くとも面接実施前までには医師紹介会社側から締結が求めらます。基本契約書の内容ですが、各会社により内容・文言は異なるものの、契約書内の重要点は、
●手数料 ●支払方法 ●入金時期 ●返金規定 です。
場合により、上記に加えてイレギュラーな文言が書かれている場合もあります。
手数料
医師紹介会社の手数料の相場は20%です。医師と求人元との雇用契約が成立した場合の成功報酬です。
支払方法
常勤や定期非常勤の場合「理論年収(年俸)の20%を一括で支払う」という内容が書いてあることが多く、定期非常勤やスポットの場合は、「1回の給与の20%を月毎にまとめて支払う」という内容が書いてあることが多いです。定期非常勤がなぜ重複しているかというと、会社によっては定期非常勤も一括支払いにしているか、定期非常勤は月払いOKにしているか異なるからです。ちなみに、一括支払いの場合は2年目以降の手数料が発生する事は無い、否、無いはずです、と言ったほうが正しいですね。そのような契約を提案された場合は協議の必要ありですからお気をつけ下さい。
定期非常勤の月払いOK・支払いは1年までの会社が多いです。定期非常勤の月払いの場合、なんとこれが2年目以降も勤務が続く限り支払いが発生する会社は存在します、というか増えているのです。スポットと同じく“勤務発生=手数料発生”という考えからですが・・・。このような慣行が増えてしまうと、医師紹介会社の業界はどこに向かおうとしているか?と思ってしまいますが、大手がやり始めてしまうと、皆それに倣ってしまうのが今の日本。「取れるところから取る」のが今の業界の姿なのです。もちろん、弊社はそのようなことは致しません。安心してご利用ください。
入金時期
手数料を紹介会社へ支払うタイミングについて記載します。手数料については入職日後の支払いがほとんどです。入職の翌月末というパターンが多いです。入職の当月末支払いの会社もあります。入金時期を遅らせるには社内稟議が必要な会社もあります。入金時期を遅らせたい医療機関は、早めに医師紹介会社のコンサルタントへご相談いただいた方が良いでしょう。
返金規定
返金規定は、一括支払いで入職した医師が退職した場合、退職の時期によって支払い額の何割が返金されるかを記載した項目です。3ヶ月までの会社が結構多くて、あとは半年迄の会社です。1年まで設定している会社は少ないです。返金率は入職当月は全額もしくは7~8割前後の返金、その後は1ヶ月毎に返金率は落ちていきます。返金は医療機関(求人元)都合では適用されず、医師都合の場合のみ返金適用となる会社がほとんどですのでご注意ください。医師の技量不足や勤務態度不良による退職は、医師都合にしてもらえる場合があるので、事前に医師紹介会社へ確認しておいたほうが良いでしょう。契約書締結時の相談内容で返金規定についてが一番多くなっています。返金規定についても社内稟議が必要な会社があります。つまり、コンサルタント側も会社と交渉する必要があるのです。コンサルタントへ変更相談をする際には、医療機関側の希望だけを伝えるのではなく、例えば「手数料は20%でいいので、返金規定はこちらの希望を検討してほしい」という言い方にすれば、少しは結果も変わってくるかもしれません。
イレギュラーな文言
これは会社によりますので、ご面倒でも契約書は一通り目を通された方が良いです。面接を実施した医師が不採用となった場合、その後1年以内に当該医療機関へ入職した場合は紹介手数料をいただく、紹介した医師が退職した場合も1年以内に再入職した場合は手数料もいただく、非常勤で紹介した医師が常勤になった場合は追加で手数料いただく、医師の病歴やプライバシーに関わる内容は伝えないなど、いくつかのパターンがあります。医師紹介会社の過去の苦い経験から文言を作成している場合が多いです。手数料を払わずにすむよう不採用と言いながら実は採用していた。返金をもらうために勤務終了と会社へ伝え実は再契約していた。など、医師紹介会社が煮え湯を飲まされた経験を反映しているのです。事前にしっかり確認の上、契約するようにしてください。
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