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准看護師から看護師への昇格、実務経験要件を5年に短縮する

准看護師から看護師への昇格、実務経験要件を5年に短縮する

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看護師争奪戦の緩和のために、厚労省は看護師養成数を増やす方針です。

具体的には、准看護師から看護師への昇格のための通信制学校の入学のための実務経験要件を10年から5年に大幅に短縮する方針です。

准看護師制度をおさらいしておきましょう。昭和26年、女性の高校進学率が低かった時代に看護職員を増やす狙いで創設された制度です。都道府県知事が与える資格で、養成所などへの入学要件は中学卒業以上となっています。 厚生労働省の資料では2013年末時点で看護師は110万3913人、准看護師は37万2804人です。

准看護師が看護師にアップグレードするためには、通信制学校(2年課程)に入学する必要があります、厚生労働省はその入学要件について、「10年以上の実務経験」という現行の規制を大幅に緩和する方針を固めた模様です。最近では毎年約3,000人がこの通信制に入学します。

通常、准看護師が看護師にアップグレードするためには2年間全日制の看護師学校などに通うか、医療現場での10年以上の実務経験を経て通信制を2年間受講し、国家試験に合格する必要があるります。前者の道を選べば2年間働けなくなります。後者は働きながらキャリアップできるのが利点で、女性の社会進出を推進する政権側の思惑もあり、アップグレードする准看護師を支援する方針を固めた模様です。現行の診療報酬では、看護職員の人数が多い手厚い態勢の医療機関により多く加算される仕組みとなっています。加算を受けるには、看護職員の7割以上が看護師という条件があり、医療機関側が准看護師よりも看護師を集めたいという動機につながっています。

10年から5年に短縮する方向で、年末までに詳細を詰めて省令を改正する見通しとなっています。早ければ2017年度の入学者から適用されると考えられます。

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