医局を辞める際のポイント
医師の世界は狭いものです。将来に禍根を残さぬように、円満に医局を辞めることが鉄則です。
医局の力は過去のような強力なものではなくなってきていますが、それでもその大学が置かれる都道府県でにおいて医学部の教授は一定以上の影響を及ぼす存在であり続けているのは疑問の余地のないことです。
うまく医局を辞められれば良いののですが、こじれてしまうと後々面倒です。学会などで同門の人間に出会った場合、気まずい雰囲気になってしまった、無視されてしまった、など枚挙に暇がありません。
医局を辞める宣言をした場合に、うんざりするほどしつこく慰留してきたり、恫喝してきたり、限りなく黒いグレーゾーンの行為で強引な引き留めをされたという話もよく耳にします。でも、動揺してはいけません。あくまで冷静に対処願います。相手の挑発に乗って、売り言葉に買い言葉などということになってはいけないのです。先生が悪者にされてしまいます。売られた喧嘩は買わず、何があっても穏便に済ませましょう。
医局を辞める理由を考える際、できるだけ波風の立たないものにすることがポイントです。必ずしも、真実を正直に述べれば良いというものでもないのです。
「医局の方針に納得がいかない」
「教授が気に入らない」
などと本音を言ってしまってはお仕舞いです。
そのため、医局を辞める際は御家族の御事情や不可抗力で辞めざるを得ないと思われるような理由を伝えるようにしましょう。
良く使われる理由は以下の3通りです。
a) 結婚・出産のため
女性医師が結婚・出産の際に良く使う理由です。本当にそうでないとダメですが。
じゅうぶんな説得力のある理由になります。医師の世界は良くも悪くも保守的なので、「結婚・出産」となればすんなりと退局を受け入れられやすいと言えます。
b) 実家の継承や手伝いのため
医師は親も医師であるケースが多いです。親から継承や手伝いを要請されることも良くありますから、説得力のある理由と言えます。嘘ではいけませんが、納得してもらいやすい理由です。
c) 親の介護のため
医療に携わる者として、親の介護に反対することは難しいものです。実際、転職適齢期といえる40代前後の医師の場合、御両親が70歳以上の場合が多いです。ちょうどそれくらいの年齢になると介護の必要が出てくるケースも出ます。これも嘘ではダメですが、反対しにくい理由です。とにかく喧嘩をしないで大学病院の医局を辞めることが大切なのです。
医局を辞めることをお考えの先生は弊社にご相談下さい。誠心誠意対応させていただきます。