医師の偏在を解消すべく行われている医師増産政策の無益さが明らかになっています。
いくら医師を増産しても、医師は都市部に集まるだけなのです。残念ながら、僻地の医師不足の解消には結びついていません。
行政評価局によると、医療機関で働く医師は2012年は約28万9千人で、2008年と比べ約1万7千人増えたそうです。しかしながら、都道府県内に3~21ある「2次医療圏」ごとに人口10万人あたりの医師数を比べたところ、32都県で最多と最少の差が拡大してしまっています。
よほどの強制力を働かせない限り格差は解消しないでしょう。かといって強制力を働かせるのは医師の基本的人権を侵害することになり、時代錯誤も甚だしく、受け入れられないでしょう。
現実を受け入れるしか無いのです。