医師不足を来している診療科の代表選手が小児科・小児外科です。
医師不足を反映して、これらの診療科では求人が潤沢になっています。特に潤沢なのが救急対応が求められる総合病院の小児科求人です。
しかしながら、総合病院では昼夜問わず小児科診療を行うとともに、その親との対応が求められるので労働環境は決して良いとは言えません。
本来、小児科医療というものは崇高な使命感に支えられて何とか頑張っていたものと思いますが、時代の流れで親の期待が肥大化する傾向にあり、それがひとつのネックなのです。
また、臨床研修の必修化によって、進路を決める前に小児科をローテートしてしまう若手が増えた結果、現実を見てしまい、打ちのめされてしまった若手が小児科を選ばなくなるという冷酷な現実が起きているのです。
小児科医療は何といっても「やりがい」です。それがあるからできるのです。
しかしながら、労働環境が悪すぎれば人が集まりません。労働状況を改善しようと努力する病院も少なからずあります。シフト体制を見直すことや女性医師の労働条件を整えている病院です。小児科・小児外科の医師転職においては、このような労働条件の改善の姿勢のある施設を選ぶようにしましょう。
特に、小児科医の全体で3割近くが女性医師であることから、女性医師の妊娠、出産、育児をサポートするような医療機関が良いでしょう。