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国民皆保険制度維持のため、英国のように客観的に保険適用を評価する制度を

今朝の日経の特集は興味深いものでした。抗癌剤や先進医療など、進化し続ける医療を全て保険で賄おうとすれば保険の破綻は必至であり、混合診療を認めるべきであるという論調でした。興味深かったのは、

費用対効果の仕組みを取り入れた英国では、抗がん剤なら3万ポンド(約370万円)以内で1年普通に暮らせなければ、保険適用が認められない。

というところです。
抗癌剤はどんどん進化する。薬価も高い。進行癌の患者に手術はできなくても抗癌剤を使うことは多い。語弊があるかもしれないが、抗癌剤の使用がその人のQOLにどれだけ貢献しているのか疑問に思うことも少なくない。

記事では先程の引用部に、以下のように続けています。

日本でも、効果がはっきりしない抗がん剤は本人が負担し、その他の基本診療部分だけ保険を適用する「混合診療」案などが浮上している。

癌患者の抗癌剤に加えて後期高齢者の透析導入なども同様のことが言えます。国民皆保険制度維持のため、英国のように客観的に保険適用を評価する制度を検討していく必要がありそうです。

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