医局を辞める決断を迫られるのは、医師が転職しようと考えた時。
医師が転職しようと考えた時、医局を辞める決断を迫られることが少なくありません。
先生がもしより良い条件で転職しようとされるなら、医師が不足している地方の医療機関が有力な候補になるでしょう。地方の小さな病院で、永続的な医師不足に悩まされながらも不足する医師を自力では調達できないようなところです。
そのような逆境にある病院であっても、大学医局との繋がりが保たれていれば、必要な医師数を確保することはそれほど難しくはないことが多いのです。しかし、同じような地域・規模の病院であっても医局との繋がりがないところは医師を確保することが非常に難しくなっています。ですから、少しでも好条件を狙うのであれば後者のような病院に狙いを定めるのが良いでしょう。
好条件での転職をご希望であれば、医局は思い切って辞められてしまうのが良いと言えます。実際、先生方が医局をおやめになる理由では「条件の良い職場で働きたい」という理由がトップになっています。
勤務医の中で最も悲惨であるのは大学勤務医であることに疑いの余地はないでしょう。耐え難きを耐え、忍び難きを忍んでいるのに、これほどの酷い話もありません。先生方が大学で医学研究に努力され、臨床も頑張ってもそれが当然で、出来て当然、出来ない奴は去れという雰囲気の中で大変な思いをされています。
一般病院に勤務されたり、御自身で御開業されればのびのびと御自身のされたい医療をすることが出来て、医師としての充実感を味わうことも出来ると思いますが、道程は遠いと言わざるを得ません。涙が出ても我慢するしかない、といった先生のなんと多いことでしょうか。何年、何十年と我慢に我慢を重ねていくのが大学病院医師として生きる道なのです。
正道から一度外れたら教授への道は閉ざされてしまいます。教授の肩書に憧れを抱く先生は少なくありませんが、我慢我慢の長い苦難の道が待っているのです。その艱難辛苦たるや、想像を絶するものがあります。お疲れになってしまい、心を病んでしまわれる先生が多数出てしまわれるのも無理からぬことです。
なるほど、教授のポストは諦めにくいものであることは確かでしょう。しかし、どんな状況であっても大学病院の医局を円満に辞めることが大切なのです。
しかしながら、それにこだわることが、先生の人生を辛いものにしてしまっていることもまた疑いのない事実なのです。ですから、医局人としての人生に疲れてしまわれた先生は、思い切って医局を辞める決断をされることをお勧め致します。それが幸せな転職に繋がるのです。
医局を辞めるかどうか、お悩みの先生は弊社にお気軽にご相談ください。