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日本型フリーアクセスの終わりの始まり

2014年の診療報酬改定において大病院の外来縮小が俎上に載せられていました。この「大病院」というのは大学病院、3次救急病院、200床以上のDPC病院と考えられています。
我が国における患者の「大病院志向」は根強いものがあります。受診者側の立場で考えればもっともだと思える点が多いです。

なぜ大病院にこだわるのか?
それは、大病院ならば医療設備が整っていて、複数の診療科に同日にかかれてしまう効率の良さがあります。しかも診療所よりも窓口負担が少ない。
一方の診療所。診療所に行け行けと言われても大体が単科です。複数の疾患を抱えていれば複数のクリニックを梯子しなければなりません。クリニックモールが流行っていると言っても、窓口は別々ですから受付や会計の面倒は複数回になってしまいます。しかも病院よりコストが高い。
これでは皆が大病院にしがみついて離れないはずです。

診療所よりも病院の診療報酬を低く設定してきたのがそもそもの間違いでした。「診療所の診療報酬の方が低くなれば皆診療所に行くだろう」という考えもありますが、業界全体の利益のためには望ましいことではありません。病院、診療所とも診療報酬をどんどん下げられるスパイラルに陥る恐れがあります。

フリーアクセスは日本の医療の良いところでしたが、これは日本だからできたことです。水と安全はタダと思っている日本人が多いのと同様、フリーアクセスが当たり前と思っている状態を是正しなければなりません。これは不人気政策で政治家は誰もやりたがりませんが、避けて通れません。時間をかけて国民に向けた啓発活動を行っていかねばなりません。医療費を湯水のように垂れ流せる時代は終わったのです。

今回の受診抑制策は日本型フリーアクセスの終わりの始まりです。

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