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高齢者専用住宅に明日はない

高齢者専用住宅に明日はない

2014年診療報酬改定がサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)ブームに影を落としています。30万円程度はみておかねばならない有料老人ホームに比べて月額10万円台前半とローコストなのが魅力でした。
サ高住の普及は国策で、建設費の1割の補助金が出ますし、サ高住の取得税・固定資産税減額と減価償却で強力なサポート。サ高住1棟の建設費を約3億円と仮定すれば5,000万円相当の補助金が出る計算です。背中を押され、リスクを取って建設に踏み切った事例が多かった。従来、サ高住への訪問診療は美味しかった為に十分回収できると見込んだからです。
月2回の訪問診療で概算すれば、

  • 一般の居宅への訪問診療:月58,600円/件
  • 集合住宅への訪問診療:月46,000円/件

一人あたりは多少安くとも、一気に人数を稼げるので集合住宅への在宅訪問診療をメインに開業する医師が増え続けてきました。一般の居宅なら10人/日が限界でしょうが、集合住宅なら50人/日も余裕です。イニシャルコストの低いクラウン開業モデルでの新規参入が増えたのは当然です。
しかし、うまい話は長続きしません。今回の改定で診療報酬が1/4に減額という大鉈が振るわれました。
集合住宅への訪問診療は月12,060円/件 になってしまいました。
そのサ高住だってこれまで順風満帆だったかと言えば決してそうではありませんでした。診療報酬改定前の段階で、補助金枠を大きく残しながらも新規着工件数が減り始めていました。雲行きが怪しくなっていたところに、今回の改定です。
大手ゼネコンの甘言に誘われて何棟も経営されている先生にとっては、弱り目に祟り目です。入居者を紹介業者から得て、ヘルパーは業者から派遣してもらっているなら手元に幾らも残りません。家賃収入を頼りにどうにか回していく自転車操業に突入です。もっと早く漕ぐしか無い。入居率が悪ければたちまち倒れます。
高齢者専用住宅に明日はありません。孫正義氏の名言、
「俺が自転車操業の解消の仕方を教えてやる。もっと勢いよく(自転車を)漕ぐんだ!」
を教訓に頑張るしか無いのです。

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