医師の転職の際に必要になってくるのが履歴書です。
学歴、職歴、所持資格・・・しっかり書きましょう。職歴に穴が空いているような場合は要注意です。嘘はいけませんが、相手を納得させられるような解説が必要でしょう。準備しておいて下さい。
それから重要なのが、何故転職をするのかです。
「転職理由」などという欄はありませんが、新しい勤務先を選んだ理由は書かねばなりません。
新しい職場を選んだからには、古い職場を去る何らかの理由があったはずです。面接で質問されると考えておく必要があります。
大抵の場合、転職するのは現状に何らかの違和感や不満があるからです。
親元に転居した、結婚したという理由ならば疑問の余地もなく、追求されることも無いでしょう。
しかし、そうではない場合は、果たしてどう書いたものか。
現職場の不平不満を書いてしまうと、
「文句の多い奴」
「またすぐ辞めるのではないか」
と色眼鏡で見られてしまいます。色々聞かれてしまいますし、良い印象を持たれません。ネガティブは理由は禁物です。
かといって、嘘はいけません。どうすれば良いか?
ネガティブをポジティブに変える。コペルニクス的展開が必要です。
ネガティブな理由を裏返して、ポジティブな表現に変えてしまえば良いのです。
例えば、上司との折り合いが悪く職場を変えたい場合。正直に言えば協調性の無い奴と思われてしまいますが、
「貴院には優秀なスタッフが揃っており、自己研鑚を積むのに相応しい職場だと思う。」
などと前向きな表現に変えてしまいましょう。
そうは言っても、うまい表現が思い浮かばない場合。「家庭の事情」など「個人的理由」で押し通すのが鉄則です。
親の介護、子供の学校、妻の勤務の都合・・・理由は何でも結構ですが、説得力があり、かつ無難な理由を予め考えておいたほうがよいでしょう。何を言われようと、大人の対応でぐっとこらえて「家庭の事情です、申し訳ございません。」と深々と頭を下げておくのがベストです。