昔、大学院生が当直明けに居眠り運転で事故を起こしたことがありました。
ある先生が、
「私も当直明けの居眠り運転で危うく死にかけたことが数度あります。何かあっても大学側が補償してくれるわけではありません。あくまでも自己責任ですから。」
とおっしゃっていたのが印象的でした。
今までは当然視されていた当直明けの勤務。見直しは進む傾向にあるりますが、どこまで改善できるでしょうか。
外科医の7割、当直明けにも手術
産経MSN 2011.10.14外科医の約7割が、過去1~2年に当直明けにも手術に参加した経験があり、このうち約8割は手術の質が低下することがあると感じているとのアンケート結果を、日本外科学会(里見進理事長)が発表した。
平成19年に発表した同様の調査と比べ、当直明けの手術経験の割合も勤務時間もほとんど変化がなく、里見理事長は「外科医療は医師の頑張りで支えられているが、危機的な状況にある。待遇改善をしなければならない」と訴えた。
調査は、3月に約3万8千人の会員の1割を抽出してアンケートの対象とし、約1千人から回答を得た。
それによると、当直明けの手術の参加は「いつもある」が31%、「しばしばある」が26%、「まれにある」が15%で、合計すると7割を超えた。このうち手術の質への影響を尋ねると「まれに低下することがある」が63%と最多で、「低下することが多い」も20%を占めた。
アルバイトや当直を除いた1週間当たりの勤務時間は平均59・5時間で、前回調査の60・1時間とあまり変わらなかった。80時間以上が12%おり、若手や大病院ほど勤務時間が長かった。