韓国がロビー活動に1.7億円投入、アメリカ専門職ビザ発給枠拡大を目指す
先日、米国の専門職ビザの申請が殺到しているとお伝えしました。H-1Bビザは、特殊技術や知識を持つ専門職に従事する外国人を対象にした非移民就労ビザです。H-1Bの申請要件としては、就こうとするポジションに要求される分野の学士号以上の学位を有しているか、その専門職に従事できる各州の免許を有していること、または相当する専門的経験を有していること等が必須条件とされています。(2009 年)許可済みのH-1B 申請者の54%がインド人で、日本人は第7位の約4300 人( 総数の1.6%)です。米国で医師免許を取って臨床医として働く際にはビザが必要になるため、他人ごとではありません。
ここに来て韓国がロビー活動を積極的に展開しています。もともと韓国人対象の割り当て枠は約3,500人。韓国政府はこれに15,000人を追加することを目指して積極的に活動しています。実現すれば多くの韓国人にとって、米国での就労機会が増える大きなチャンスとなりますが、外国人の就労は、アメリカ人にとっては労働の機会を奪われることにもなるため難しい問題でもあります。
韓国がロビー活動に1.7億円投入、アメリカ専門職ビザ発給枠拡大を目指す
2013/05/18 朝鮮日報
在米韓国大使館が米国専門職ビザの発給枠拡大を目指し、ホワイトハウスや中央情報局(CIA)の元官僚をロビイストとして雇い、ロビー会社に今年だけで170万ドル(約1億7000万円)を支払ったことが分かった。
米紙ニューヨーク・タイムズは12日(現地時間)、韓国をはじめとする一部の国の米国政府・議会に対する激しい「ビザ・ロビー戦」の実態を報じた。
韓国政府は現在、国内専門職従事者の米国での就職チャンスを増やすため、韓国に対する米国の専門職ビザ発給枠を1万5000件に増やすことを目標としている。下院ではピーター・ロスカム議員(共和党)がこうした内容の法案を提出済みだ。
ニューヨーク・タイムズによると、韓国大使館はこれに向けたロビー活動のため、元ホワイトハウス補佐官2人、元CIAの政治アナリスト、元議会職員などを雇用したという。韓国はまた、ロビー会社4社とも契約を結び、これら企業に今年だけで170万ドルを支払ったとのことだ。