医局を辞めると伝えるタイミング
医局をお辞めになる場合、こじれてしまうことも少なくありませんが、円満に退局したいものですね。普通のサラリーマンが会社を辞める場合は、退職する一ヶ月前にその旨を伝えれば良いのですが、医師が医局をお辞めになる場合も同じルールが通用するかというと、必ずしもそうではありません。スムーズな退局のためには十分な準備が必要になるので、長期戦になることも少なくありません。
3月末で医局を辞め、4月から新しい人生を踏み出したいとご希望される先生は大勢いらっしゃいます。しかし、辞意を表明する時期が遅れれば(1-2月にもなってしまうと)ご自分も来年度の医局人事に組み込まれてしまい、退局交渉も難しくなってしまいます。3月末の退局がご希望なら遅くても3ヶ月前までに(年末までに)、できれば前年の春頃までには教授に辞意を表明しておくのが良いでしょう。
無事に辞意を表明し、退局が認められた場合でも、退職までその職場で何ヶ月も働くのはつらいものです。早過ぎる辞意表明の場合、辞められるのは確実でも現職場に居づらくなるし、かといってギリギリの辞意表明の場合は退局失敗のリスクが高くなってしまいます。辞意表明のタイミングをうまく見計らうことが重要なのです。そのために必要になってくるのは「情報収集」です。
医局内で他に辞める人はいないかどうか、常に気にかけておいてください。
同時期に複数人の退局者が出れば、医局内に少なからず動揺が走ります。「逃げ遅れるな」とばかりに、今まで辞めずに我慢していた先生がスパイラル的に脱局の動きを見せるかもしれません。こうなってしまえば、医局は組織防衛のために何が何でも退局を抑えこもうとします。これではどんなに努力しても円満な退局など無理です。じっと嵐が過ぎ去るのを待ちましょう。
退局希望者が自分しかいないと確信が持てた場合は、辞意表明の時期を慎重に見計らえばよいですが、他にも辞意を表明しそうな先生がいる場合は、先手必勝です。早めに辞意を表明してしまいましょう。
医局を円滑に辞めるためには、まず家族の了解を得ることが必要です。
それが得られたら転職活動を開始しましょう。人知れず転職活動を進めるには医師紹介会社に登録して情報収集するのがスマートです。同時に医局内の退局希望者の調査を開始します。転職先が決まったら時期を見て教授に辞意を表明しましょう。スムーズにいけば3ヶ月ほどで退局できるでしょう。そのためには長期的視野を持って作戦を立案・実行することが不可欠です。
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