米国で公立病院売却の流れ
オバマ政権のもとで医療保険制度改革法が成立し、より多くの人が良い医療を受けられるようになるのではないかと漠然と考えていたが、実際はそうでもないらしい。医療保険制度改革法の成立はコスト増を招き、その結果多くの地方自治体が病院事業から撤退するという。法案は通っても、前途は多難である。国では地方自治体が赤字の病院経営から手を引いており、営利企業に売り渡すケースが目立つ。この流れが続けば、この先20年で公立病院のほとんどがなくなるとの見方もある。また、これは当然であるが企業が収益性の悪い地域病院を切り捨てることを不安がる住民もいる。