初期研修医のアルバイト
医学部を卒業し、やっと働き始めた初期研修医の年収は300万円~400万円くらいです。せっかく国家資格を取得したのに、この金額では不満だという研修医も少なくないでしょう。
若いうちは稼げるだけ稼ぎたいという先生や、奨学金の返済のためにもっとお金を稼ぐ必要があるという研修医の先生もいらっしゃいます。医師免許を活かし、早速アルバイトをしたいと考える先生もいらしゃるでしょう。初期研修医であっても大きぐ稼ぎたいのはわかります。
しかし、初期研修医というお立場では、まだ一人前の医師としては認められていません。初期研修医は指導医の下でしか診療を行うことができず、アルバイトや副業は医師法で禁じられています。
それなら、お金が必要なんだから医療行為を伴わない別の仕事をと考える先生もいらっしゃるかもしれません。コンビニやガソリンスタンドなんかのアルバイトなら医療行為を伴いませんから、なんら問題がないようさ見えるかも知れませんね。
しかし、これもダメです。医師法で禁じられているのです。医師法によると「研修に専念する努力義務」について記載があります。初期研修医中は研修だけに集中して知識や技術の向上に努めねばならないのです。これを受け、臨床研修指定病院側にも研修医のアルバイトを禁止させています。
これを無視してアルバイトをした場合、どうなると思いますか?
本人は当然罰を受けます。懲戒解雇を言い渡されることもあるでしょう。また、雇っている病院側も厚生労働省から注意を受けることになり、大迷惑を被ってしまいます。このようなことがないよう、初期研修医中は研修だけに集中しましょう。